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2008.7.25

有機ELディスプレイの量産ライン投資について

 東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社(社長:大井田義夫)は、石川工場(石川県能美郡川北町)に約160億円の設備投資を行い、有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイの量産ラインを新設することといたしました。

 新ラインは、当社が従来から培ってきた独自の低温ポリシリコン技術を用い、低分子タイプの有機ELの量産を行うもので、2009年10月の稼動を目指します。460mm×730mm×0.5mm厚のガラス基板を用い、生産能力は月産約150万台(2型換算)の生産能力を有します。

 有機ELディスプレイは、ガラス基板上に形成した微細な有機EL層を自発光させて画像を表示するため、広視野角であるとともに,画面上の早い動きでも高コントラストで鮮明な画像を実現するものです。また、バックライト等の周辺部材が不要であり、薄型化、低消費電力化、省資源が可能で環境に優しいという特長を有しています。

 当社では、このような特長を有する有機ELディスプレイの技術開発に注力し、当社独自の低温ポリシリコン技術をベースに、携帯電話、小型モバイル機器に適した低分子タイプ、および大画面に適した高分子タイプの有機ELディスプレイ開発を進め、2005年には3.5型について少量量産を行うなど実績を培ってきました。

 当社は、低温ポリシリコン技術による駆動回路形成や有機材料との組合せの最適化、有機EL層の形成技術等により液晶の約1/2の低消費電力実現に目途をつけ、このたび本格的な有機ELディスプレイ量産に取り組むものです。

 有機ELは、鮮明な画像と低消費電力という特長を有することから、多機能化が進む携帯電話、移動先で簡単にインターネット情報を見ることができるモバイルインターネットデバイス(MID)、容易に持ち運びでき位置情報が得られるポータブルナビゲーションデバイス(PND)などへの搭載が期待されており、2010年度には約1500億円の市場(当社推定)が見込まれています。

【新ラインの概要】

所 在 地
石川県能美郡川北町字山田先出26番2(弊社石川工場内)
稼動開始
2009年10月
基板サイズ
730×460×0.5t(mm) :第4世代ハーフサイズの薄型ガラス基板
投入能力
1万シート強/月  約150万台/月(携帯電話用2.0型換算)
 
当社は、環境負荷低減の取組みの一環として低消費電力、省資源という環境性能に優れた特徴を持つ有機ELディスプレイの開発、商品化に注力しています。
東芝グループは「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、「東芝グループ環境ビジョン2050」を策定し、総合環境効率を2000年度を基準として2050年度までに10倍(ファクター10)に高めることを目指します。効率の良いエネルギー供給機器の開発や、環境に配慮したオフィス・家電製品の製造、販売を通じて、2025年度に1億1,770万トンのCO2削減の寄与などの地球温暖化防止をはじめとした、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のための取り組みを行っていきます。
 
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