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2008.8.20

 寿命6万時間と世界最高レベルの性能を実現した低分子タイプ有機ELディスプレイ
の開発について
〜 出光興産株式会社と低消費電力、長寿命化を実現する低分子有機EL素子を
共同開発 〜

 


 東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社(社長:大井田義夫)は、出光興産株式会社(社長:天坊昭彦)と共同で、当社従来比で消費電力を10分の1まで低減、寿命を30倍に改善した携帯機器用低分子タイプ有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイを開発しました。
  
 今回の共同開発では、東芝松下ディスプレイテクノロジーの有するTFT基板設計技術、素子設計技術と出光興産の有する高効率低電圧の性能を発揮するRGB発光材料及び周辺材料を含めた材料の開発、両社による材料組合せについての共同評価をおこなうことにより、2.2型QVGAにて実用画面での消費電力100mW、半減輝度寿命60,000時間(200cd/m2 全白時)とモバイル機器向けの用途で世界最高レベルの性能を達成しました

 有機ELディスプレイは、ガラス基板上に形成した微細な有機EL層を自発光させて画像を表示するため、広視野角であるとともに画面上の早い動きでも映像がぼやけない、高コントラストで鮮明な画像を実現するものです。また、バックライト等の周辺部材が不要であり、薄型化、低消費電力化、省資源が可能で環境に優しいという特長を有しています。

 当社では、このような特長を有する有機ELディスプレイの技術開発に注力し、当社独自の低温ポリシリコン技術をベースに、携帯電話、小型モバイル機器に適した低分子タイプ、および大画面に適した高分子タイプの有機ELディスプレイ開発を進め、2005年には3.5型について少量量産を行うなど実績を培ってきました。2005年1月から出光興産と携帯電話を始めとするモバイル用途低分子タイプ有機ELディスプレイに向けての有機EL材料の開発、TFT回路との適合性評価、デバイス構造の最適化等、共同開発を行ってきたものです。
 出光興産は自社で保有する分子設計・有機合成技術を応用し、1997年に当時世界最高輝度の青色発光材料を開発し、以来、最先端の発光材料を継続的に開発しております。また、材料開発のみにとどまらず、有機EL材料の性能を最大限に発揮するための材料組合せ技術や有機EL素子の構造技術の開発にも積極的に取組んでいます。

 今後はこれらの共同開発成果をもとに携帯機器用の中小型ディスプレイの量産化に向けた技術開発を進めていきます。
 

東芝グループは「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、「東芝グループ環境ビジョン2050」を策定し、総合環境効率を2000年度を基準として2050年度までに10倍(ファクター10)に高めることを目指します。効率の良いエネルギー供給機器の開発や、環境に配慮したオフィス・家電製品の製造、販売を通じて、2025年度に1億1,770万トンのCO2削減の寄与などの地球温暖化防止をはじめとした、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のための取り組みを行っていきます。

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